11月8日から9日にかけて、熊野古道中辺路を歩きました。ここはご承知の通り宿泊場所が限られるので、のんびり歩くわけにはいかず、二日では始めから無理でした。
紀伊田辺の駅に集合してバスで滝尻まで乗り、案内所を覗いたりして滝尻王子の横から歩き始めた。予約した近露の宿屋の主人から聞いていたように、最初から登り一方の樹林の中の長い道で展望は利かない。飯盛山まではただひたすら登るだけ。
ここからも登りは続くが幾らか楽になる。途中で団体と行き違ったりしたが、聞くと、バスで来て途中から中辺路に入って、また途中から出てバスで次の地点へ行くとか。我々のように馬鹿正直に全部歩くのは流行らないらしい。
道端に大木の聳える裏側に高原熊野神社があって、まだ塗りの新しい建物もある。その先に高原霧の里という売店の休憩所があって北側の見晴らしがいいが、古道はまだまだ続くのでスケッチする気も起こらない。
樹林の道は下りより上りの多い道が何処までも続いて、所々にある大門王子だとか十丈王子でもちょっと休むだけで、そそくさと歩き始めるのだった。
悪四郎山を過ぎて初めて上りが無くなる。下っていくとバス道に平行して歩くようになる。そして急坂をどんどん下れば近露が近い。日置川の橋を渡る頃には正面に大きな月が昇ってきた。
宿の主人は到着が遅いものだから作った料理が心配で、本当に来るのか私の家へ電話して出かけたことを確かめたと言う。
夕食のとき、明日の行程を相談していたら、星野監督に似た主人が聞いていて、「こんなに話の纏まらん連中は聞いたことが無い。他の人たちはリーダーが決めればすぐ決まるのに」 とあきれていたが、本宮に向かって適当に歩いてバスで引き返すことになった。
山道が終わって少し余裕ができてスケッチする人も出てきた。しかしややガス気味でスッキリせず、あまり気が乗らず私は一枚も描かずに済んでしまった。継桜王子近くの「とがのき茶屋」はどの案内書にも出ている緋毛氈を敷いた床机のある茶屋だ。
近露から先は舗装した道が続いて古道の興味が減退する感じ。結局、小広王子まで歩いて
バスに乗って帰った。
【参加】金井良碩 佐野加代子 岡田米司 小寺佳美 阿部和行
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