個人山行

尾野会員歓迎山行 釈迦が岳 


浦上芳啓(13528)


登山日10月20日(日)

10月19日、今西組社屋8階に於いて、図書の虫干しと著者と語る会が開かれた。「四国の山を歩く」の著者、尾野益大(おのやすし)会員を講師に「四国の山の魅力について」の講演、座談会に出席した。終了後、尾野会員歓迎山行のために、2台の車に分乗して、小雨のなか大塔村を目指し出発。
 渓谷の宿「とのの兵衛」に19時すぎに到着。小雨が残り、辺りは間に包まれ宿の灯りだけで、心淋しく谷瀬の流れが一際耳を突く。遅い到者で食事を先に摂ることにする。囲炉裏を囲み、ふるさと暖らん気分で赫火と燃える炭火での鮎、アマゴの串焼き、山海の珍味の網焼き、明日の晴天を念じ、ビールで乾杯。持参の地酒も交え和やかな時が流れる。岩風呂に浸かり、闇外の雨を愁いながら早々に床に着く。

 20日明けやらぬ窓外を伺う気配に自を覚ます、雨は落ちていないものの雲は低く垂れ込め今にも泣き出しそう。宿を後に168号線を南下、赤色の旭橋を手前に左折して林道に。ガスの間に間に見える対峯の紅葉、遥か下方に見え隠れする谷川の白い流れ、歓喜の声を上げたい気持も運転者に申訳けなく少し自重、何気なく見上げた沢に一瞬鹿の陰、車の前方を何度かキジが横切る。不動小屋登山口を過ぎ見覚えのある峠の登山口に到着。付近一帯ガスに覆われ紅葉した樹木の紅陰が微かに伺える。準備を整え、小粒の雨が落ち出す中、雨具なしで、中島リーダーを先頭に登山道に踏み入る。

 背青丈程ある熊笹を刈り払った道は、雨に濡れて足元が不安定だ。シャクナゲの群生、ブナ・トウヒの木々が目に入る、1430Mのピークを過ぎ、不動小屋登山口からの道との合流地点を過ぎて小休止。ここからは開けた尾根歩きになる、視界はないもののガスに煙る立ち枯れ木や倒木、映る紅葉した木々の美しさ、この方向に大日岳、七面山はこの方向と聞きながら以前に見た山姿を恩い浮かべつつ、1618Mの古田の森に到着。小休止後、心配した雨が大粒に変わり風が勢いよく吹き上げてくる。一斉に雨具をつけ出発、小高い尾根にさしかかる頃、いよいよ風雨が激しくなり、吹き上げる強風に次々と木の葉が一直線に視界を横切る。リーダーの指示で山靴が隠れる程の笹原に踏み入り岩陰に避難して進退の機会を伺うも、10時すぎ、遠方より参加くだされた尾野会員に申し訳けなくも安全を最優先に下山を択断。下山途中小雨になった機会を伺い紅葉の木々をバックに記念撮影。苔むした倒木に紅葉した落ち葉が絡み雨露に映えた風景は今も目に焼き付く。少し下ったなだらかな笹原脇で小休止の間に宿の女将が心づくしのメハリ寿司を頬張る。

 廻りのガスは消え見事な迄の紅葉が間近に目に入り、項上こそ踏めないものの思い残すことなく幻想の釈迦ケ岳の秋を満喫し、車窓からの大パノラマを楽しみながら帰路につく。途中、村営温泉「夢乃井」に立ち寄り温泉で疲れをいやす、帰路も又、雨が降り出す。
【コースタイム】峠・登山口8:22〜9:40…古田の森10:03…撤退〜11:40…峠・登山口。
【参加者】尾野益大、大塚宏圀、大塚和子、柏木宏信、久保和恵、中島隆、中谷絹子、宗實慶子、浦上芳啓、その他一名  計10名