支部山行 06−1

桶 居 山

岩稜歩きの日溜りハイク

瀧川 敏康




何とも不思議な風景が広がっている。下界を見下ろさずに、目の前の山と足元の稜線だけを眺めていると、どこか森林限界を越えた高山奥深く逍遥しているような錯覚を抱いてしまう。しかし、ここは標高250mほどの人里近い山なのだ。
 
低気圧接近により天気が下り坂の中、通称播磨アルプスと呼ばれる山群の最西端に位置する「桶居山(おけすけやま)」に登った。桶居山は2000年8月の山火事で木々が焼き払われ、7000万年前の火山活動でできた火山礫凝灰岩が露出しているものだという。その姿は、鹿島槍に似ているとして人気が高いようだ。



 山頂からは、遮るもののない展望が得られたが、当日は生憎曇りがちの空で見通しが悪い。それでも、眼下西方には姫路市内が見渡せる。姫路城もよく見える。南方には、播磨灘が広がっていた。



 桶居山からは高御位山を目指した。高圧線の鉄塔や、近くのクレー射撃場の銃声は鬱陶しいが、どこかアンバランスなこの山域の表情を象徴しているように思われる。

 高御位山が近づくと行き交う登山者が多くなった。軽装で走るように登っている人の姿も目立つ。地元の人か、健康のために一寸ハードな散歩を楽しんでいるような雰囲気だ。
    
ふるさと兵庫の50山にも選ばれている高御位山山頂には、高御位大明神が祀られており、周辺には古代祭祀遺跡が数多く発掘されている。山頂一帯は公園のようになっていて、親子連れなどで賑わっている。

山頂で一休みしたあと、一気に下山した。下山したところで、雨が降り出した。
低山で、歩行距離は僅か10km程度だったが、適度なアップダウンがあり、想像以上に歩き応えがあって、充実感が得られた。春も近い日曜日、青春18切符でおトクな山歩きを楽しんだ。

【期 日】  07年3月10日
【コースタイム】  JR御着駅9:15→登山口9:50→177m地点10:15→ 桶居山11:25、11:35→分岐11:50→182m地点 12:00、12:30→高御位山14:35、15:00→ 長尾 16:10
【参 加】 新本政子、浦上芳啓、先水美智子、滝川敏康、中島 隆、会員外3名