心配された梅雨空の中、晴れ間をうまく当てた山行だった。6月21日(土)神戸電鉄「有馬口」駅10時に9名が集まった。

踏切を渡って山に向かう。舗装の道がやがて高速道の高架橋をくぐると、家並みはなくなり、静かな山中となる。東山橋を見送り、左の道を有野川沿いに行く。道端にササユリを見つける。「今回は、群生のササユリが見られるかも」との大津リーダーの説明が実感された。関西では、ヤマユリよりササユリが多く、万葉の時代から「百合」として詠われている。葉が笹形で淡紅色の花が開くササユリは、「いとしい妹は清らかで美しい」譬えとなっている。大津さんは、メリーウィドウのワルツの一節を口ずさむ。「優しい愛の言葉よ♪
・・・♪」。
ホトトギスの声を耳にしてすぐに、「長尾谷への道は、ここですよ」と、立ち入り禁止の
鎖を乗り越える。逢山峡ポンプ場があって、その下の川の流れに立つ。渡渉して合流点の向こう側が「鍋谷の滝」のある長尾谷の入口であると説明を受けた。わかりにくい入口だった。いずれ長尾谷には挑戦する予定である。
さて、猪の鼻滝を右下に垣間見て進む。「この先 車の通り抜け 出来ません」の看板の地点が、仏谷への分岐であった。左に入ると広場状になっていて、もとキヤンプ場だった由。一息いれる。草むらを?き分けて仏谷峠へ向かう。林の中にしっかりした踏み跡があり、ブッシュ漕ぎのいらない道で、「一級国道」と笑い合った。コアジサイの多い道で楽しい。第二砂防ダムを右にへずり、ほどよい登り道は、やがて峠に至る。12時。
昼食を素早く済ませて、もうすぐの頂上へ。蒸し暑く汗が流れる。途中、「アリマウマノスズグサ」の説明を聞く。「近畿以西に分布しており、やや薄くて、3裂する幅の狭い葉をもつ。右巻きのつる性。果実を目にする機会は少ないが、熟すと基部のほうから割れて吊り下がる。和名は、この形が馬の首に下げる鈴と似ていることによる。」絶滅が心配されている植物であるらしい。
12時45分、三角点に着く。「日本水準原点は何処にあるか?」と大津リーダーの説明は
「千代田区永田町1-1に石造りの建物があり、その中に原点の礎石がある。潮位観測により、
24.4140mとなっている。」ここは三等三角点で、ヒョロ高い檜林の中に位置している。アセビの多いところ。展望はない。キリが立込めてきたが、幸いに結局降らず終いであった。

下りにかかると、やや明るくなり、ヤブに咲くササユリが多く目につく。「ヤレヤレ、目的達成、公約実現」と大津さんは呟く。やがて手入れのいい杉林の斜面になる。13時10分、樹幹を透して唐櫃の下界が見えた。大きな団地である。本日唯一の眺望だった。さらにジグザグの小道をくだると、東山橋に飛び出た。13時35分だった。ゆったりした、楽勝のウオーキングであった。物足らない宗實・広瀬の両氏は、シュラインロードを使って六甲越えに向かった。
出発点の有馬口駅で解散したのは、14時であった。
【期 日】 6月21日(土)
【参加者】大津陸郎 新井浩 浦上芳啓 金井健二 戸島泰三郎 中島隆 広瀬健三
宗實二郎 非会員1名 計9名。
写真 新井 浩、中島 隆
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