08年11月29日(土)晴
鵜川左股の谷筋を源流まで詰めて滝山に至るルートは、比較的登山道の整備された比良山系にあっては珍しく野性味の残るルートである。 北小松駅をスタート。頭上左上に帰路立ち寄る予定のトビ岩を眺めて、旧江若鉄道の軌道跡道から161号線の歩道に入り、トンネル横を過ぎて左の農道に折れる。湖西線のガード下をくぐり二連の送電線の下を通過すると間もなく簡易舗装の農道が土道に変わって鵜川に出合い、ここから山道となる。 落葉したシロモジで黄金色に覆われた荒れ道が鵜川の右岸沿いに続く。いったん沢筋から高く離れたのち徐々に沢に近付き、小さな滝が現れると後はずっと沢通しとなる。岩盤を滑り落ちるナメ滝や、それぞれに様相の異なる中小の滝が次々に姿を見せ、変化に富んで飽きることがない。水際をへつったり、左岸へ右岸へと石伝いや浅い流れを選んでなんども徒渉したり、緊張はするが楽しい沢道歩きが続く。
二股を右にとると落差10数bのきれいな滝が現れた。流れ落ちた水流は正面の岩に当たって曲尺のように直角に右に曲がり、飛沫をあげて狭いゴルジュの中へ突っ込んでいる。
なおも右へ左へと徒渉を繰り返しながら左に支谷を二つ見送り、中洲のようなところを過ぎると谷の幅も広くなり、流れも穏やかになってきた。植林帯を抜け、時折ヌタ場の現れる明るい自然林の中を進む。徐々に水量が少なくなって、いつの間にか水音も消え、谷の源頭部を取り巻いてカール状になった草付きの広い傾斜地が現れる。
40度ほどの急斜面だが、これを登り詰めたところが滝山(703m)の頂上だった。少し東へくだり広場のようなところで昼食にした。昼食後トビ岩に向けて下山開始。落ち葉を踏んで南東に伸びるなだらかな細い稜線をくだり、楊梅の滝の上流にあたるオトシへの分岐を過ぎると水流が出てくる。扇状地のような地形をした扇の間と呼ばれる所を過ぎる辺りから道は明瞭になり、間もなくトビ岩道への分岐。左上へ伸びる広い道は数分で終わるが、踏み後程度の細い道がびわ湖側の山裾を捲くように続いている。牛山からくる小さな支尾根を三つ横切り、四つ目、やや大きい尾根がびわ湖に向かってまっすぐ東に伸びている。急傾斜だがこれを数分くだるとトビ岩の下、松の根を伝って簡単に上に登れる。岩の上は意外に広い。オーバーハング気味に突き出しているので、上に立つと広大なびわ湖が真下に迫って来るような感覚を覚える。対岸の伊吹山や鈴鹿山脈はぼやっと霞んでいたが、その代わり間近に見渡す山腹の紅葉、黄葉はまるで自然の織り成す豪華なパッチワークの見事さだった。ゆっくり展望を楽しんでから分岐まで引き返し、滝山登山道を歩いて北小松ヒルの別荘地帯まで下り、スタート地点の北小松駅に帰ってきた。
[コースタイム】
JR北小松駅9:00―鵜川出合9:30〜40―直角の滝10:40〜50―滝山12:15〜55―扇の間13:30〜40―トビ岩14:00〜25―北小松ヒル15:22〜30―JR北小松駅15:40
【参加者】
新本政子、 岩崎しのぶ、 浦上芳啓、 中島 隆、 秦 康夫、
宗實二郎、
【非会員】浦上八重子、森岡一子、2名 計8名
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