4月28日
今年初めての分水嶺山行だ。 松茂バスターミナルでマイクロバスに乗りかえ吉野川沿の登山口に到着。ひんやりとした早朝の春の空気は肌に心地よい。ここから黒滝山までは前回雨の
為取り止めたコースである。
登山道入口は石段で満開のシャガや野イチゴの花に出迎えられる。タラの幼木が目立つ皆伐地をぬける。登るにつれて朝霧も晴れ展望も良好となる。最奥の南日浦の集落を後に県境稜線に続いている尾根をもくもくと歩く。杉の植林からコナラ・ヤブツバキ等の広葉樹も混じる様になる。かなり歩いて林道に出ると狼煙場跡が有った。その先舗装道を横切った所に右、振越の城山陣地跡(今は墓地)、左、土佐街道振越峠(少し入った所に文殊様が祀られていた)の標識を見る。ここまでイバラ等のブッシュにてこずるもののスミレ、ヒトリシズカ、ヤマイチゴ等の花が心を和ませてくれる。落葉樹の若葉もみずみずしい。
1100地点で昼食。この後標高差100m程で県境稜線に合流。この稜線にはブナも多い。目指す黒滝山が目前に迫ってくる。道もハイウェイの様でピークを幾つか上下する。急登を頑張ると黒滝山の頂 (1209.6m三等)だった。前回は野鹿池山からのピストンだっただけに今その頂に立てた喜びはひとしおだ。西に今日のゴール野鹿池山の双耳峰がどっしりと大きい。この先は勝手知ったる道、足どりも軽い。どんどん下る。前回雨に追われる様に下った林道を右下に見ながら最低鞍部の送電線鉄塔を通過し登りに掛かる。この前はぬかるんでいた嫌な急斜面が今日は可憐な山の花(ミヤマカタバミ、チャルメラソウ、ミヤマタネツケバナ、ヒメイチリンソウなど)の絨毯と化しているではないか。季節、天候によってこうも違うのだ。あの花この花と気を取られているうちに苦も無く野鹿池山東峰(1294.4m、三等点名糠池)に登り着く。

もう一つの峰は西峰で北面にはオオミズゴケの生えている野鹿池湿原とホンシャクナゲの大群落が有る。野鹿池神社に立ち寄り石の鳥居をくぐって階段を下りると今日の宿、ログハウスの休憩小屋に到着。小屋前は駐車場で北西側が開け雲の中に沈んでいく夕陽が美しかった。

4月29日
空は晴れている。再び石の鳥居をくぐり昨日の道と別れて西峰(2203m)に立つ。ここは見晴らしが良い。山頂から笹の生えた急斜面を間違えて南西方向へ下ってしまう。すぐ気が付きトラパースして県境稜線へ修正する。笹をかき分けて標高差250m程下りコブを越えて(1075.1m、四等点名鎌の谷)に至る。この先は更にひどいブッシュだった。コブを上下しながらブナ林を下って行く。途中で枝をタコの足の様に広げた(四国のブナの特徴だそうだ)ブナの大木に出会う。 右下に林道が見え隠れし立川下名方面への分岐を過ぎ50m程登った檜の植林のピークで昼食とする。ここは風通しがよくてほっとする。30分位休んで出発。少し下り、登って行くとシャクナゲが目に付くようになる。造より少し南に(958.4四m、四等点名浦ノ谷) が有った。この先は下り一方でヤブツバキの赤い花が鮮やかな林をぬけると林道に出た。5分程で立川峠、更に5分程で山道に入る。
いよいよ三傍示山への登りだ。しばらくはアセビ、コナラ、リョウブ、シャクナゲ、サンショウ等の混合林の急登だ。所々展望が開け野鹿池山や泊ったログハウスがよく見える。30分程で少し緩やかな道となりシャクナゲの群生地をぬけると尾根も広くなだらかになる。更に登って三県の県境を通過。ひと登りで三傍示山(1157.8m三等点名大吾山)の広い山頂に立つ。
三県境まで戻り西へ笹をかき分けながら急下降する。程なく緩やかな道を上下して鞍部より登り返し分岐から一段上がった所が笹ケ峰(1016m)だった。分岐には大きな案内板が立ち江戸時代に参勤交代の道として使われた事の説明が記してあった。当時は茶店も有り餅やわらじを供していたとの事。大名行列は峠で休む時に身分によって休む場所が決っていたそうだ。 当時の石畳が残る道を高知側に下山した。
【期日】 07年4月28日〜29日
【コースタイム】 28日 登山口7・20−三等下名10・25−黒滝山13・50−送電線14・50−野鹿池山東峰16・15−ログハウス16・30
29日 ログハウス6・30--野鹿池山西峰7・05−鎌の谷9・05−浦の谷山11・37−立川越12・25−三方示山14・30−笹ケ峰15・45−県道登山口16・20
【参加者】 新本政子 久保和恵 小林京子 阪下悦子 阪下幸一 佐野加世子 重廣恒夫 滝由喜子 前田正彰 松村文子 宗實慶子 山内幸子
会員外4名 計16名
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