徳島新聞鳴門支局を4時過ぎに出発、今にも泣き出しそうな空模様の中、各自2座席を陣取ったデラックスバスは、玉取山の北林道へ。
出発後少しだけ寄り道をし、愛媛県の天然記念物に指定されたカツラとイタヤカエデを見に行く。どちらも樹齢を感じさせる巨木だ。
元の林道に引き返し、たわわに実った野イチゴを口にしながら登山口へ。約40分で稜線に出る。 ここから熊笹の生い茂る中、方向を南にとる。痩せ尾根はシャクナゲとシロヤシオが群生し、開花期の美しさを想像させる。 1334Pから次第にスズタケが生い茂り、やがて兵庫山に到着、4等三角点だ。愛媛側は展望が開けているのにも係わらず周囲の山々は全て雲とガスの中だ。
大登岐山への稜線のスズタケは半端じゃない。足を滑らし、衣類やスパッツを引っかき、半眼でないと、スズタケに目を突き刺されそうでとても進めない。 大岩を巻き、やがて大登岐山に到着した。
大登岐山
ここの展望も全くなし、山頂で見つけた小ツクバネウツギに心安らぐ。ここから三角点のある登岐山へは酷い藪漕ぎだ。登岐山を往復後、元来たルートを少しバックし稜線の北東尾根を下り林道に、満開の卯の花の中をバスの待つ三叉路へと急ぐ。稜線分岐から2時間、本日の行動時間は10時間以上になった。 心配された雨にも遭うことなくテントを設営し、疲れた体を鼓舞しながら楽しく夕食をすまし、各自テント、バスと好みの場所にて就寝する。
翌朝3時に起床、4時45分に出発。 ついに雨が降り始める、林道から谷沿いに登るが、要所にはテ−プが付いていて踏み跡もしっかりしている。 昨日歩いた稜線を辿り、大登岐山頂の手前に付けられたテ−プの箇所から西へと下り、ここから又想像を絶する藪漕ぎ、ここを無事通過できたなら、もう怖いものなしだ。しかしその代償は大きい、全身泥んこ、軍手も服もボロボロだ。
下川峠が近づくにつれ、スズタケは熊笹へとかわる。その中に群生するシロモジ、リョウブ、
ブナ、ミズナラ、イタヤカエデ、シロヤシオ、ヤマボウシ、サワフタギ等々、木の名前を教えてもらいつつ進む。時々オンツツジの朱の花が姿を見せるが、雨の降る中泥んこの手ではカメラを出す気にならない。
今回のコースも多くのブナの巨木にであったが、その極めつけは黒岩山の東斜面に陣取った「八方ブナ」その名の如く枝を四方八方に伸ばしている。 まるで自由気ままを謳歌しているようだ。
八方ブナ
程なく黒岩山、展望のない狭い頂上には3等三角点があった。
ここまでくれば後は野地峰を残すのみ、もう一踏ん張りだ。 反射板を越えるとやがて野地峰頂上、4等三角点と首なし地蔵があった。
ここからの下山道は、まるで手の平を返したように良く整備されていて、快適に高度をぐんぐん下げる。 道のあちこちにオンツツジが咲き、今までの疲れを吹っ飛ばしてくれる。

登山口にはバスが待機していた。 この辺りは以前銅山として栄えた処で、その名残の広いグランドや温泉施設があり、二日間の汗と泥を洗い流す。
こんな全身泥んこの我々に快く車内を使わせて下さった運転手さんのご配慮に心より御礼申し上げます。
【期 日】 07年6月23〜24日
【コースタイム】
(23日) 林道バス終点(7:20)〜カツラ、イタヤカエデ生地、(7:35-45)〜登山口(8:40-50)〜昼食(12:00-25)〜1334P(13:25)〜兵庫山(13:30-40)〜大登岐山(15:20-30)〜登岐山(15:40-50)〜林道18:05)〜テント場(18:30)。
(24日)出発(4:45)〜登山口(5:15)〜稜線(6:35)〜登岐山手前テープ(7:30)〜下川峠(10:20)〜八方ブナ(13:05-15)〜黒岩山(13:25-14:00)〜野地峰(15:48-16:00)〜登山口(16:55)。
【参加者】
重廣恒夫、久米久夫、阪下幸一、阪下悦子、佐野加代子、小林京子、滝 由喜子、前田正彰、
松村文子、宗實慶子、山内幸子、岩崎しのぶ、12名。
(非会員)
石田幸弘、家段勝好、村田かおり、3名 計15名。
<写真:重廣恒夫>
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