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吉野川オアシスでの仮眠は、雨にもあわず幸いであったが、土小屋に着いた時は風交じりの冷たい雨で、各々バスの中や、トイレの建物を借りてしっかりと身支度を整えた。暦はすでに霜降。季節はまもなく冬への感を深めながら歩き出した。咲き残ったりんどうも偶さかで、色づいた落ち葉を踏みしめウラジロモミやブナの樹林を行く。東稜分岐で小休止。
9月不参加だった重廣支部長他6名は本隊と分かれて東稜を行くことになり私もそれに加えていただいた。アケボノツツジやコメツツジであろうか真っ赤な紅葉が雨に煙って美しいが、すっぽりと雨具の帽子を被ったまま滑らぬ様足元を注意して行くのが精一杯。
10時35分天狗岳。雨で折角の景色は楽しめず残念だったが、前後を支部長と清瀬さんに守られて、安心して歩く事ができた。石鎚神社に参拝後、頂上山荘で昼食をしながら我々を待っていた本隊と合流。熱いお茶の美味しかった事!大急ぎで食事を済ませ、石鎚・剣についで四国で3番目に高い二ノ森へ。これは一等三角点。
視界は悪いものの雨も小止みで明日の天気を期待しながら笹原を行く。荒廃した避難小屋にテントを張った登山者に出会う。程なく堂ヶ森山頂。ガスの中に突然表れた巨大反射板に驚く。記念写真後強い風に早々と退散して1350m地点から相名峠の南西の尾根をを堂ヶ森登山口へと下った。待機のバスで今夜の宿の国民宿舎面河へと向かう。バスにて今日は休養の佐野さんはきれいな2本の虹を見たそうだ。
翌28日、宿を5時出発。堂ヶ森登山口より数百米先、橋の手前の相名峠登山口より稜線を目指す。陽が登ると木漏れ陽がまぶしい。今日は紅葉の山を楽しめそう。
相名峠と青滝山の中程の稜線に出て間もなく、単独で分水嶺踏査をしている青年のテントに出会う。皆で激励。期待通りのお天気に黄葉の林やブナの林を気持ち良く青滝山3等三角点へと進む。昨日歩いた堂ヶ森・石鎚も見える。稜線からの眺望にしばし撮影タイム。中津明神山・四国カルストと九万高原の雲海の向こうに山々が連なって素晴らしい。
しかし毎回藪漕ぎは付き物で、今回もまた胸を越すスズ竹の中を歩いていると、9時30分藪をかき分けて訪問者あり。思いがけない事で驚いたが、関西支部のこの山行に触発されて分水嶺踏査をしておられる地元の「山のこもれび」さんが、わざわざ挨拶にみえたのだ。記念写真を撮って東西に分かれる。
海上峠でコモさんに会う
10時50分杣野4等三角点。植林・自然林の中を順調に歩を進め、送電線を見て13時割石東山に到達。これより様子が変わって、きれいに刈り払らわれた防火帯を南に下る。黒森峠の車道を越えて続く防火帯を登ると視界が大きく開け、広く伐採された切り株に其々腰をかけてノンビリ大休止となる。
昨日暴風雨の石鎚山をバックに
石鎚からの縦走路を振り返り、昨日と打って変わって穏やかな陽光に紅葉も映えて歌声も流れ、秋の山の心地よさを満喫した。割石山で記念写真の後、来月の石墨山への道を横目に割石峠を唐岬の滝登山口へと下る。東温高校の小屋を覗いたりして14時40分下山。此処で坂下さんが同じ山の会の方と遭遇。今回は「出会い」の多い山行でした。「瀑五段一段ごとのもみじかな」の漱石の碑を読みながら、足を痛めて本日不参加の村田さんと、かぐや姫観光バスの到着をしばし待った。
[期日]
07年10月27〜28日
[コースタイム]
27日 土小屋7・05--東稜分岐8・10--天狗岳10・35--頂上小屋11・05--二の森12・50--堂ヶ森14・40--梅ヶ市分岐15・00--林道16・30--登山口16・50
28日 相名峠登山口6・15--稜線7・40--青滝山8・05(1234m)--9・00杣野10・50(1058m)--12・30割石東山13・00--黒森峠13・30--割石峠14・20--唐岬の滝登山口14・50
{参加者}重廣恒夫、久米久夫、岩崎しのぶ、清瀬祐司、久保和恵、小林京子、阪下幸一、阪下悦子、佐野加代子、田中祥介、前田正彰、松村文子、宗実二郎、宗実慶子、山内幸子、石田幸弘、家段勝好、村田かおり、新本政子(19名)
写真: 重廣恒夫
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