四国分水嶺踏査 2

旭ケ丸〜高鉾山〜柴小屋山〜高根山〜菖蒲権現〜雲早山〜土須峠

瀧川敏康


雲早山山頂にて

JAC関西支部山行、四国分水嶺踏破(査)第2回例会は6月24日〜25日(土〜日)にかけて行われた。

 梅雨の季節なので雨が降るのは当たり前とは思っていても、雨の天気予報のなか出かけるのは嫌なものだ。

 早朝、神山町道の駅をタクシーに分乗し、まずは大川原高原駐車場へ。1ヶ月前に別れたばかりの大川原夢風車と、一斉に咲き始めたアジサイが迎えてくれた。雨は降っていないが、曇り空だ。整備された道を展望台を経て、旭ケ丸に向かう。前回はアワノミツバツツジが鮮やかに咲き誇っていたが、今回は、鬱蒼とした林の中に山頂はひっそりと佇んでいた。ここから、2回目が正式にスタートする。思い思いに一休みして、足を踏み出した。

 旭ヶ丸にて

 ほどなく分岐に出て、右の道に入る。細い道だが踏み跡はしっかりとしている。草が多く、スイカズラやミヤマヨメナ、シライトソウなどの白い花を見ることが出来た。登りが少し急になるとさすがに蒸し暑い。

 高鉾山の1,031mのピークは近い。そこから一旦下り、登り返して984mのピークだ。3等三角点は、さらに尾根を下った779.4m地点にあるとのことで、支部長ほか数名が代表して踏査に向かった。急斜面で、藪のしかも倒木が多い厳しい道のようだ。約1時間で往復。

 高鉾山という山名は、旭ケ丸から南の3つの山々を総称したものらしい。
分水嶺まで戻り、整備された「四国の道」を行く。快適な歩きやすい道だ。野鳥は手を伸ばせば届きそうなところまで飛んできて、さえずっている。野いちごも実をつけている。ヤマボウシの木も見られた。自然の宝庫といったところだ。あずまやのある、天ケ滝休憩所前の広場で昼食とした。いつの間にか、空は明るくなり、どうやら雨の心配はなさそうだ。



 休憩所からは20分ほどで、3等三角点のある貧田ケ丸(別名、亀田ケ丸1,032m)に着く。
この先、柴小屋山までなお「四国の道」が続く。柴小屋山に着くころには、薄日が木々の間から差し込むようになった。空気もいくらか乾燥しまさに快適なプロムナードだ。柴小屋山付近はブナ、ウラジロモミ、ツクシシャクナゲの貴重な群落があるという。3等三角点のある人道丸に立ち寄り、分水嶺の道に戻り1日目を終えた。

 2日目は、スタート前から本格的な雨となった。スーパー林道より、すぐに高根山に取りつく。麓には「邪馬台国」の女王・卑弥呼の居城跡であるという伝説をもつ、高根山悲願寺がある。氷小屋跡に至る。冬季の氷を採取して貯蔵するために用いられた氷室があり、この氷室で貯蔵された氷が、江戸時代の6月(旧暦)に阿波の殿様蜂須賀公へ献上されていたという。
 かえる岩付近には、ブナの古木が目立つ。道端には、二人静の群落が見られ、雨の中、自然林の道を旭ノ丸に至る。旭ノ丸からは菖蒲権現は近い。このあたりは、岩場で石楠花の木々が目立つ。花の時期には素晴らしい風景が展開するに違いないが、残念ながらもう終わっている。
 1,371m付近にて昼食とした。幸い雨が殆ど上がった。朝の雨がうそのようだ。
 雲早山へはやや急な道を登り到着。2等三角点と祠がある。山頂周辺には高い木がなく、晴れていれば周辺の山々はもちろん、徳島市内までも望めるようだが、この日は展望はない。
 雲早山で記念写真を撮り、第2回の到達目的地である土須峠へと向かった。下山を惜しむかのように、空に青空が徐々に広がっていく。今回の分水嶺コースは、ピーク付近の僅かな藪を除いて、よく整備された四国の道と重なっており、歩きやすい快適なものだった。次回は、いよいよ剣山系の深部へと向かって行く。


雲早山より

【コースタイム】
24日 神山町道の駅6:45=大川原牧場駐車場7:20−旭ケ丸8:10−高鉾山1,031mピーク8:42−983mピーク9:03〜10:10―天ケ滝休憩所(昼食)12:09〜12:47―貧田ケ丸13:00−柴小屋山13:55―人道丸14:50―SP林道15:40
25日 神山町道の駅6:55=SP林道7:55―高根山8:20―旭ノ丸9:10―菖蒲権現10:45―
    1,371m地点(昼食)12:00〜12:30―雲早山13:20〜13:40―SP林道・土須峠15:05

【参加者】 24日 19名、25日 19名
新本政子、岩崎しのぶ、大塚宏圀、阪下幸一、阪下悦子、佐野加代子、重廣恒夫、滝川敏康、中島隆、松村文子、溝俣美恵、宗實二郎、山内幸子、尾野益大(25日のみ)
(会員外)
家段勝好、江口登美雄、久野博子、越智昌子(24日のみ)、瀬戸光子(24日のみ)、佐藤栄子(24日のみ)、小林京子(25日のみ)、滝由布子(25日のみ)

写真: 中島 隆