支部山行 08−01   

四国分水嶺踏査U-1(法皇山系)

父山分岐〜銅山峰〜西赤石山〜東赤石山〜権現越〜床鍋

阪下 幸一


4月19日 
 吉野川SAで仮眠後、4時過ぎに松山在住の渡辺氏が参加しバスは出発、寒風山トンネルから林道をグイグイと高度を上げ、一の谷の右岸、標高1000m過ぎた一の谷橋の手前1km位に所でバスを下車、昨日からの悪天候の名残か霧が深い。準備体操後、案内の久米SLのコース説明を聞き、登山開始。一の谷橋には下からの登山道が上がって来ていて橋の下を潜りしばらくは谷に沿って登る。稜線近くになるとブナ林から笹原の高原に変わり昨年通った分水嶺尾根に着く。



 昨年秋に通った分岐だが相変わらず霧が深く、稜線は時折強風が体が振れる位強い。
 ちち山分岐より法皇山系の縦走が始まり、狭い稜線の下りを登り返すと(4等点名、迫割1481m)に、ここを過ぎる辺りから大ブナが目立つ、中7番の別れ、馬道の別れ等、旧別子銅山の地名を過ぎ、西山3等点名も同じ(1428m)を越え銅山越の峠に着く。1294mの峠は元禄15年(1702年)に開通されそれ迄は銅山の粗銅ははるか東の小箱峠を越えていたが大幅に短縮され以来、明治19年に第一通洞(銅山ヒュッテに東側)が開通するまでの184年間、租銅と共に山内に住む数千人の食料も中持人夫に背負われてこの峠を往来した。海抜1,300mの銅山峠は厳しく風雪の為、犠牲者も出た、峠の地蔵さんは三界万霊、その無縁佛を祠った物であり、縁日の旧暦8月24日には幡が立ち賑わった。(峠の案内板より)



 その峠を北に下る。名残の石畳が続きやがて鉱石を運ぶトロッコ道の終点、(上部鉄道として山腹を5,5`先の石ヶ山丈=索道=下部鉄道=新居浜まで運ばれていた、角石原停車場の廃止後場所の今夜の宿、銅山ヒュッテ)に到着。



私は30年ほど前に訪れた時と建物の小屋も変わっていない。時間が止まって様な気がする。濡れた雨具を小屋に干し、靴には多くの古新聞を頂き処置後、ストーブを占領しやっと落ち着く。太陽電池発電機での灯りは18時から、夕食後,の消灯も早く20時、早めに就寝する。寒かったが疲れでよく眠れた。

20日5時起床。全員に銅山ヒュッテの創設者伊藤玉男氏著作の「赤石の四季」の本とお薄接待を頂き感謝して、準備体操の後出発。気温3度昨日同様に前線停滞の為か霧で寒い。銅山越迄登り返し、峠の地蔵さんの横から分水嶺を行く。アケボノツツジ等の群生地だがやっと新芽が出かけた所で北斜面には残雪も多く残り吹き上げる北風は冷たい。

 西赤石山2等(点名。銅山1625,6m)から、物住頭4等(点名・高原1634.5m)ここの山名板は銅板を打ち出した見事な銘板で流石に銅の産地だ。小憩の後、前赤石から山名となったオリーブ色の欖石〔カンランセキ〕の岩稜となる。眼下の赤石小屋を通る巻き道を見送り稜線の岩場を辿る。登山者の多くは小屋を通る巻き道を利用するらしく、コースも荒れて分かりにくい。八巻山とは幾つもの岩峰ピークを言うらしくアルペン的で素晴しいコースだ。途中の昼食休憩後に重広支部長より事故が派生した時の講義(登山計画書、緊急連絡カードの常時携帯、対応仕方について)があり良い勉強になった。



 この頃より霧が薄れて天気が回復。ステンレス製の祠の有る八巻山を越え1,650mの赤石越の峠、南から赤石小屋から道が北側へ横切っている。東の主峰、東赤石山へはヒメコマツの生える岩稜を登る。東赤石山頂上の標識と、3等三角点(点名・赤石1,706m)との位置が離れている。展望がよく、南方に昨年辿った分水嶺、東光森山〜三つ森山〜平家平の山々を見る。東方には5月に辿る権現山、エビラ山、二つ岳のピークを望む。


 
権現越の峠への降りは最後に急斜面が有りやがて草原状の峠に出る。風の通り道で正面の権現山尾根に送電鉄塔が有る。南の床鍋谷に下る.。源流を横切り右岸の山腹をまく、途中には朽ちた木橋もあり結構長い降りだった。5月にはこのコースを登るのが思いやられる。村の入口の道に送迎のバスを見つけた時はほっとした。帰りは吉野川SAにて入浴。松山在住の渡辺氏と別れ、18時45分松茂バス停にて解散する。

【コースタイム】
19日(土)吉野川SA4:30=寒風山トンネル南口=林道下車8;40〜一の谷分岐9;40〜10:25ちち山分岐〜4等(点名、迫割1481,6m、)11:10〜西山(3等1428m)14:10〜銅山越14:40〜銅山峰ヒュッテ15:10 (宿泊)
20日(日)銅山峰ヒュッテ7:00〜銅山越7:30〜西赤石山8:50〜物住頭10:00〜赤石越12:20〜13:00東赤石山13:15〜権現越14:10〜床鍋16:10=17:40吉野川SA入浴18:45=松茂バス停18:45(解散)
【参加者】 新本政子、清瀬祐司、久保和恵、久米久夫、小林京子、阪下幸一、阪下悦子、重広恒夫、滝 由喜子、中島 隆、前田正彰、松上美代子、松村文子、渡辺正美、山内幸子、 (会員外)岩崎菜穂子、家段勝好、村田かおり、18名。