オオヤマレンゲ観察会




7月2日午前10時30分、二台の車に分乗して行者還トンネル西口に到着。



斧田一陽自然保護委員長から、今回の観察会テーマ「大峯・弥山周辺〜明星岳のオオヤマレンゲの保護状況と観察」について説明を聞き、登山口で登山届を提出して出発しました。

14時30分、弥山小屋に荷物を置いて、まず弥山へ。弥山神社背後の風倒木林の様子を観察した後、



狼平への道に入り、オオヤマレンゲの保護状況をみました。
オオヤマレンゲの衰退には様々な要因が考えられますが、なかでもシカによる食害が大きいといわれます。
このため平成8年から奈良県、ついで環境庁による防鹿網が設置されています。
その効果は次の写真でも明らかです。(弥山・国見八方覗付近)


左側の柵外と右の柵内の草の生えかたにご注目ください。


新しく芽生えたオオヤマレンゲの稚樹

 ゆっくりと天女の花を観察したあと、八方覗で憩い、弥山小屋で一泊しました。この小屋には、防護柵設置のために働いている人達も滞在されていました。

3日。7時前に小屋を出るときは霧雨に煙っていましたが、しだいに雨具を脱いでも行動できるようになりました。



八経ヶ岳へ向う途中のオオヤマレンゲ群生地では、防鹿柵の扉を開閉して通過します。

 台風の傷跡・倒木が痛々しい明星ヶ岳から、日裏山を経て美しい苔の道を高崎横手に下りました。ここで、狼平へ出て弥山に登り返して車を取りに行ってくれる斧田、坂下さんと別れ、坪ノ内へ下ることになりました。

 かなりのロングコースでしたが、緑のブナ、ナラなどが霧の中に浮かぶ幻想的な林や崩壊地を通過したりして、なかなか変化に富んだコースでした。途中、一部の人は頂仙岳、栃尾山のピークを踏みました。
 全員元気に天川に下って(14時)、回送してこられた車に合流し、天ノ河温泉で汗を流して帰途に着きました。

 この行事に参加して、森を守るために努力されている人たちの取組みを目近かに見て、大峯の美しい自然を私たちの世代限りにしないために、私たち一人ひとりが何ができるかを真剣に考えなければならないと、改めて思いました。
 お世話下さった自然保護委員の皆様、ありがとうございました。

(参加者)斧田一陽(担当)、阪下幸一、山内幸子、中谷絹子、秦 康夫(以上委員)
 中島 隆、先水美智子、浦上芳啓、芳村嘉一郎 (会員外)森岡一子、芳村和子 

(文・写真 芳村嘉一郎)